「わたしにも できることあったら やりたい・・・」 ~りんくのデコマグ募金活動について~
地域の中で障害があってもなくても「自分らしく いきいきと 暮らせる」ことを願って、様々な活動しているりんくです。 りんくの皆が力を合わせて取り組んでいる「デコマグ募金活動」から多くを学んでいます。
3.11東日本大震災の直後、ある女性メンバーが「私にもできることあったらやりたい…けどやれないから」と寂しそうに小さくつぶやきました。彼女の言葉に触発されて、何ができるか考えようよ!と、デコレーションマグネット(通称デコマグ)などの自主製品をみんなで作って販売し、とてもささやかな力ではありますが、売上で支援物資を送ったり義援金を届ける活動を続けております。始めた頃はスタッフが先導でしたが、募金先から現地の報告やお礼状をいただいたり、販売している時にお客様から「協力するわ」「頑張ってね」と声をかけていただいたり、小学生がおこづかいで買ってくれたり、そんな体験をする中で製品作りも、市内のイベントでの販売も参加するメンバーが増えてどんどん積極的になっていきました。今ではメンバー全員が「やりたい!」という活動になり、りんくのお店では笑顔でお客様に声をかけるメンバーに驚かされています。
日ごろ支援・サポートを受ける立場にいることが多い彼ら彼女たちです。私たちも“どうサポートするか”と、支援の対象として考えていることが多いわけです。この活動の中で「ボランティアされるんじゃなくて、ボランティアしたい」「私にできることあったらやりたいの」という言葉がメンバーから出て、このひと言・この思いにハッとしました。『自分が誰かの役に立っている』と感じられることは、暮らしていく上で大切なこと、気持ちを前向きにする鍵がある。彼らがやれないところをサポートすることも大切だけれど、一緒にやれることを見つけたり作ったりして「あなたがいて助かった!」そんな関係を、地域の中で育てていくことも大事にしたいと思います。
自分のために生きるだけでなく、人のために生きたいと思い願うのは、障害があってもなくても同じ、という当たり前のことに気づかせてくれたのが「わたしにもできることあったらやりたい」という言葉でした。