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りんく通信 2026/3/23 No.51

~選ぶ・決める・伝えるってとても大切~

 りんくの外出活動の時、カフェや小さなお店に入ってお茶するのがメンバーみんなの楽しみのひとつ。それぞれ自分の好きなドリンクやスイーツを選んでオーダーしています。先日京王よみうりランドにあるハナビヨリへ行った時、スタバでH君はソフトクリームデカ盛りのドリンクをオーダーし「えっ そんなのを頼んだの~」と私はびっくり!でも彼はちゃんと帰りの交通費は残すことも忘れず、満足そうに平らげました。自分の好きなものを食べたり、行きたい所に出かけたり、やりたいことをやれる、当たり前のようなことですが、もしその自由を無くされてしまったら、すごく不本意な暮らしになってしまうでしょう。
 りんくを始めた2002年は、ちょうど日本の福祉政策が保護から自立支援へと大転換され“障害者自立支援法”が施行される時期でした。それより前は、障がいある人たちは判断や意思表示が出来にくいからと“保護”という名のもとに、行政側が学校/職場/暮らしの場を決めて“措置する”というやり方でした。「自分の生き方は自分で選びたい」というアメリカの障害者自立生活運動が大きな起爆力となり、世界中の福祉の流れを変えていき、日本も“本人の意思/希望による自立を支援する”方向に舵を切ったのです。
 りんくを立ち上げた3人は“これからは自立支援の時代だ!”と意気込んだものの、自立支援には何をすればよいのか?手探りの状態でした。当時のメンバーは小学生5~6年生と中学生、元気いっぱいながら、超人見知りだったり初めてのことは尻込みしたり…まずは色々な所に出かけて、色々な人と一緒に活動して
生の体験をしたいなと考え、さらに『自ら選ぶ・決める・伝える』を目標にしようと決めました。
 初期の頃は、お母さん方から「どんな所に行きたい?」「お昼はいつも何を頼んでいる?」と情報を仕入れて出かけました。マックに入ってランチする時、メンバーはメニューを見て選ぶことにはまったく慣れていないので、お母さんの情報で「チーズバーガーあるよ~これがいいんじゃない?」「飲み物はどうする?コーラかな」とか助っ人。カウンターに行って自分でオーダーも体験。初めはものすごく緊張していたのですが、回を重ね慣れてくると楽しくなって、自分からメニューを選んでニコニコ顔。そして2年程するうち「またあそこに行きたいな」「今度ここに行ってみたい」と、メンバー自身からお出かけの行き先の希望や「また、あれやりたい!」の希望もだんだんと出てくるようになりました。
とても嬉しい変化でした。

 このような小さい積み重ねですが、自分で選び・決めて・伝えることに自信を持ってほしいと願いながら、活動を重ねてきました。「あなたはどんな仕事をしたい?」「どこで暮らしたい?」「あなたはどうしたい?」など、大きな選択を求められた時に、こうしたい/またはしたくないと、自ら選んで決めて伝え、自分らしく暮らしていってほしいな~ 最近は聞いたらすぐに積極的に希望を言ってくれるメンバーを見ながら、切に願っている24年目のりんくです。

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