カレーライスを作ろう!無事に終了しました。
11月10日(日)カレーライスを作ろう!無事に終了しました。
広域災害での避難所において、食物アレルギー疾患者にとって顔の見えない不特定多数の公助や共助、互助は、安全が確保されたとしても安心を得ることは難しいという当事者の意見を散見されます。このことを受けて、こまえアレルギーの会は当事者同士の交流を深めると同時にコミュニティー内の共助による炊き出しメニューとしてカレーライスを作ることを企画しました。
参加者は、 5家族、大人6名子ども6名の参加。他、大人10名(内、協賛企業様から1名が見学・2名が参加くださいました。狛江市行政から健康推進課・地域福祉課から3名参加でした。参加した子どもたちのアレルゲンは卵・乳・小麦・ナッツ・ごま・大豆・豚肉で、エピペン所持の子は1名でした。
ガイダンスでは、アレルギー対応についての現状を講師半谷先生よりお話しくださいました。
調理が始まると、子どもたちは包丁を率先して手に持ち野菜を切り始めました。周囲の保護者が温かく見守っていました。このことから、子どもたちは日頃から食への強い興味があることが感じ取れました。
出来上がったカレーは、同じルーを使っていても各家庭で味が違うように、使用するレシピは同じだけれども各グループのカレーの味に違いがあることに気が付き、各グループの味を比べ合うことでさらに参加者同士のコミュニケーションが深まりました。
試食では、調理の際ににんじんが嫌い、たまねぎが苦手と言っていた子は自分で作ったカレーは美味しかったようで、お代わりをしており、食育の効果も成果として得られたことに講師の半谷先生も喜んでいました。
座談会では、活発な意見交換が実現しました。
○主な意見は・・・
・安全と安心を確かなものにするためには食物アレルギー疾患者とその家族は災害が起きた時の避難する場所はどこか一つの場所に決めておくと良いのではないか。
・カレーライスを作ろう!に参加して、新しいアレルギー対応商品を知ることができ、また備蓄品を揃えなくてはと気づくことができ情報交換ができる場でとても楽しむことができた。
・食物アレルギー疾患があると、一般の食を通したイベントの参加は諦めていることが多く、当事者の会が主催する安心して楽しめる食のイベントが増えて欲しい。
カレーライスを作ろう!を開催し、食の楽しさと防災を兼ねたアレルギー対応食を前提とした、食育講座が実現できました。
こまえアレルギーの会を活用した、顔のわかる共助であれば安心して食べることが出来て、かつ健康を維持できれば他の要配慮者との共助へ力を添えることができるようになると思いました。
この事業を開催したことで、災害時に一つの避難所に集まり顔見知り同士による安全と安心が確保された共助による炊き出しが実現できる可能性が高まったように思いました。
広域災害の避難所における備蓄や炊き出しは、避難者みんながアレルゲンを除いたものを食べればいいのではという意見が座談会であり、行政の方が参加されて情報を共有することが出来ました。
ご協力いただきましたご協賛企業様へ
昨年10月に設立しまだ規模も小さなアレルギーの会に、ご厚意に商品をご提供くださり誠に感謝申しあげます。
おかげさまで会期を重ねるごとに会員数が増えてきております。
アレルギー疾患者の生活環境の質の向上に今後も患者の会としてお手伝いして行きたいと思います。
協賛企業名(50音順)
・エスビー食品株式会社様
・太田油脂株式会社様
・尾西食品株式会社様
・キッコーマン食品株式会社様
・みたけ食品工業株式会社様
主催:こまえアレルギーの会
共催:狛江市
後援:一社)日本環境保健機構
:一社)環境アレルギーアドバイザー支援ネットワーク
こまえアレルギーの会
代表 早坂織香(環境アレルギーアドバイザー)
⭐︎今後の予定
令和2年2月 パンケーキを作ろう!を予定しています